作品公開・宿泊体験

作品公開


「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」を開催します。
詳細は近日公開予定です。

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宿泊体験

脱皮する家は1日1組、一棟貸しの宿泊施設です。

宿泊営業日:2024年4月26日(金)~11月10日(日)火曜水曜定休

宿泊料金:【施設利用料 22,000円】 + 【大人 3,300円 × 大人宿泊者の人数】 +
【こども 1,650円 × こども宿泊者の人数】 + 【幼児 1,100円 × 幼児宿泊者の人数】

※こども=小学生 幼児=3歳~就学前のお子様を対象といたします。

チェックイン:17:00~18:00
チェックイン場所:まつだい「農舞台」フィールドミュージアム
チェックアウト:翌朝9:00
要事前予約/ご希望日3日前までにご予約ください
定員:10 名

施設:1 階 1 室、居間 2 階 1 室、浴室、キッチン(IHコンロ)
アメニティ:歯ブラシ、ハンドタオル、浴衣、ドライヤー
設備:冷蔵庫、簡単な調理器具(IHコンロ、炊飯器、電子レンジ、包丁、まな板、鍋、フライパンなど)、食器 自炊可能。材料やお飲物は持参ください。

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館内図

各部屋をクリックすると、内観の写真がご覧いただけます。

館内図

脱皮する家ができるまで

民家との対面(2004年夏~冬)

『脱皮する家』を手掛けるために、鞍掛純一と日本大学芸術学部彫刻コースが関わりを始めたのが、2004年夏。同年春から構想を始めていたが、夏、初めて民家と対面する。「とうふや」という屋号をもった、築100年とも200年ともいわれる古い古民家であった。その後、実測等を経てプランを具体化していく中で、2004年11月23日に中越地震が発生、「とうふや」は幸い無傷だったが、同年の冬は19年ぶりの大雪となり、日大チームも「とうふや」ほか、大地の芸術祭関連の除雪ボランティアに勤しんだ。

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清掃・解体を経て、制作スタート(2005年春~)

2002年まで住んでいたという家は当時のまま、増改築を繰り返し、複雑な構造になっているうえ、生活資材と屋根裏には大量のわらがそのまま残っており、構造上必要なもののみを残し、すべて撤去することに。結果、2tトラック10台分以上の廃棄物が出た。
おおよそ撤去を終え、2005年夏からようやく構造物を彫り始める。室内の高所に足場を架け、まずは小屋裏から。秋からは建物工事がスタート。冬は大雪となり、この冬も除雪作業を行う。

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完成に向けて(2006年春~)

高所、梁や柱など、足場が必要な個所の彫り作業を終え、いよいよ住居部分の壁面を彫る段階に入る。また、夏のオープンに向け、土曜日に峠に入り、日曜までひたすら作業、月曜朝東京へ戻り、大学の授業に出席をするようになった。また、彫るための鑿70本あまりを研ぐことも重要な作業に。
6月には建物外壁工事も終わり、7月には1・2階の床面を彫る作業。オープン日の夜中0時に、1階の1点に彫りが集まる。2年半かけ、「脱皮する家」が誕生した。地域住民の支えなしでは、完成しなかった。

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参考文献:『脱皮する家の本』(日本大学藝術学部 藝術研究所 NAP(日藝アートプロジェクト)/2006年)

コロッケハウス

「脱皮する家」の裏手にある、グレーの外観をした建物が大地の芸術祭2009で制作された《コロッケハウス》です。30年余り空家だったという古民家を、“溶射”という技術で家をまるごと鉄の粉を溶かしたもので包み込みました。
《コロッケハウス》も《脱皮する家》同様、生活資材がそのまま残っており、清掃・解体から始め、脱皮する家からコロッケハウスへの道づくりも行いました。
コロッケハウス》という名の由来は、溶射し、鉄の粉を吹き付ける様子が、コロッケにパン粉をつけるようだったことから名づけられました。
《脱皮する家》の見学・宿泊の際は、あわせて《コロッケハウス》にもお立ち寄りください。

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参考文献:『コロッケハウスの本』(日本大学藝術学部 藝術研究所 NAP(日藝アートプロジェクト)/2009年)

※2018年をもって公開終了しました。

作家紹介)鞍掛純一 + 日本大学芸術学部彫刻コース有志

鞍掛純一:彫刻家、日本大学芸術学部教授。1967年東京生まれ。「大地の大術祭 越後妻有アートトリンナーレ」出品のため、2004年に越後妻有を訪れて以来、東京と十日町を行き来しながら作品制作や棚田の保全活動を積極的に行っている。代表作に『脱皮する家』、『コロッケハウス』、『大地のおくりもの』(奴奈川キャンパス)がある。